豆知識

食べてもええもん
食べたらあかんもん

第5回 食べんほうがええもん「番付表」

そもそも「食べてええもん」「食べたらあかんもん」とは何でしょう?その名のとおり、食べて「問題のない物」と「問題のある物」です。

佐守小児科では治療3原則として、

1. スキンケア
2. 軟膏療法
3. 2~3週間後に食物日誌のチェックを実施します。

「食べたらあかんもの」がはっきりとしていて、上手に除去食ができているのに症状が改善しないということがたくさんあります。そんな時に「食べんほうがええもん」に気をつけるように指導しています。

「食べんほうがええもん」とは?

「わざわざ食べさせる必要の無いもん」と私は説明しています。そこで私は「食べんほうがええもん」番付表を作って活用しています。番付表の説明をしましょう。4役と前頭、幕下では若干意味が違います。私たちがふだん何の気なしに食べているものが、横綱から小結までの4役の中に多いことに気づきます。前頭、幕下にランクした食材も、とくに今、絶対に食べなければいけない食品ではないと思っています。

横綱から幕下まで

横綱はアレルギーが無くてもあんまり「食べんほうがええもん」です。大関のバナナやトマト、小結のキウイ、メロンなどは前号で述べたヒスタミンなどの仮性アレルゲンを たくさん含んでいます。卵アレルギーの程度にもよりますが、魚卵にも注意が必要です。しらすは1匹1匹が卵巣を持つため、卵アレルギーの場合はとくに食べ過ぎるといけません。痒がっているのにカレー等の刺激物を与えることは避けましょう。

「食べんほうがええもん」とは総じて油の多い物、過度の刺激物、そして仮性アレルゲンを多く含んでいる物なのです。細かい説明は誌面の制約がありますのでできませんが、拙著『アトピー・増やしていこう「食べていいもの」』(農文協)をお読みください。