「赤ちゃんの顔の一部が少し赤かっただけなのに、いつの間にか掻きむしって、ひどくなっている」 「離乳食で、初めて卵を食べたら、じんましんが一気に出た」 「軽い風邪だといわれていたのに、夜に突然咳がひどくなった」 「鼻水がなかなか止まらない、そのうち朝晩の咳が出てきた」などといったことを経験なさった方はたくさんいるのではないでしょうか。, 今回は、「うちの子、アレルギーかな?」と思った時の正しい対処方法についてお話をしましょう。
回転食とは、食物アレルギーの除去食療法の一つで、同一の食物を一定の間隔をおいて与える方法のことを言います。回転食は食物アレルギーを治療していくにあたって、大変重要な考え方でしたが、最近では従来行われてきた厳格な回転食療法は行われなくなっています。今回は、一般の健康な乳幼児にもこの考え方を利用して、なれない離乳食作りや、ふだん偏りがちな献立に苦しんでいるお母さんたちにもわかりやすいように解説したいと思います。
一般に、乳児検診などで「乳児しっしん」と言われる場合がありますが、実は「乳児脂漏性湿疹」のことを言っている場合が多いようです。生後2~3週間から6ヵ月ごろの赤ちゃんの顔や体によく見られます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ママのおなかの中にいたときにもらったホルモンの影響により、皮脂を分泌する皮脂腺の働きが活発になっています。季節に関係なく皮脂線の多い頬や口のまわり、あご、生え際やおでこ、頭を中心に赤いポツポツがでたり、カサカサしたり、ときには少しジュクジュクすることもあります。髪の毛の生え際や眉毛などに黄色いふけや脂っぽいかさぶたのようなものがつくこともあります。
食物アレルギーを持つ子どもが、入園・入学した後に必ずぶつかる壁は「給食」や「集団生活」の問題です。一口に「食物アレルギーを持つ子ども」と言っても気管支喘息や食物アレルギーなどさまざまな病態を示しています。安心して子どもを通わせるためには、園・学校の関係者の方々に「自分の子どものアレルギーの症状」をきちんと理解してもらうことから始めなければなりません。
すべての年齢層で、それぞれ心配となってくる事柄は違うのですが、自分の子どもが「何を食べてどうなるのか」を親御さん自身がはっきりとつかんでおかなければなりません。
私たち小児科医が夜間急病センターに出務していて、一番多い訴えが「発熱、嘔吐・下痢」です。しかし、夜間や休日にお子さまが急病になった時に保護者の方はあわてますよね。実際に診察に連れてこられても何を訴えてらっしゃるか、解らないときもあります。ここでは、急病時の家庭での対処の仕方や受診する目安についてまとめてみました。