さもり小児科
大阪府豊中市 小児科 アレルギー専門外来 
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食べてもええもん食べたらあかんもん

第2回「血液検査の結果に惑わされないで」

血液検査では問題ないのに!

子供生後6ヶ月のA子ちゃん(混合栄養):「先生、この子は4ヶ月のときに全卵入りのおかゆを食べて、全身にじんましんが出ました。近所の医院で血液検査をしたのですが『卵のラストが高くないから卵アレルギーではない、普通に食べててもいいよ』といわれました。それでも怖くてしばらく卵をやめていたのですが、昨日、少し卵の入ったうどんをあげたら、また顔が真っ赤になっちゃい ました」とママは半泣きになって、ぼくのところへやってきました。

これと同じような話が大変多くて困っています。

IgEラスト検査という検査は簡単に言いますと「特定の抗原に対して、過去に生体が反応したかどうか」がわかるだけの検査です。また、lg E抗体は生後3ヶ月ぐらいから作られはじめていきます。ごく特殊な例を除いて、生後6ヶ月未満に検査をして、値が低くても別に不思議ではないのです。しかし、実際には6ヶ月未満でも卵白 IgE ラストが100以上を示している場合もあります。 おそらく、母胎にいた時の強い経胎盤感作があったのでしょう。とにかくIgE ラストの結果のみで、「アレルギーではない」と判断してはいけないのです。

「はっきり型」と「かくれ型」

食物アレルギーの症状のあらわれかたには、食べてすぐ症状が出る「はっきり型」(専門的には「lg E」の関係する「I 型」)と、症状が出るまで時間のかかる「かくれ型」(「非即時型」)の2つのタイプがあります。

「かくれ型」は「I 型」以外のアレルギー反応と考えられています。
食物アレルギーは「はっきり型」より「かくれ型」で発症するほうがはるかに多いのが事実です。

A子ちゃんの場合は、実際に卵で症状が出ているわけですから「はっきり型」です。医師は血液検査に頼らず適切な卵に対する注意と指導をするべきであったと思います。またA子ちゃんの場合、私ならば、さらなるアレルギーの発症を抑えるために「牛乳、小麦」に対する注意もあたえ、ママの母乳の調整もしていきます。 食物日誌をつけはじめてもらい、アレルギー用のミルクへの変更を勧めます。食物アレルギーには、「はっきり型」と「かくれ型」の2つのタイプが混ざりあっていることもよくあることなのです。だから、食物日誌をつけることではじめてわかってくることが多いのです。

くれぐれも血液検査の結果に惑わされないようにしましょう。