この文章は、私が日頃お世話になっている日本聖公会
東豊中聖ミカエル教会の日曜ミサで、磯 晴久牧師より教えていただいたものです。武満さんは、今世紀最大といっても大げさではない日本の誇る作曲家でしたが、10数年前に亡くなられました。
その音楽は、ほとんどが一回聴いただけではなかなか取っつきにくい現代音楽なのですが、わかりやすい多数の映画音楽も書いておられます。
磯牧師いわく、
『私たちの信仰生活・教会生活にも通じる「こころ」だと思うので、この文章を味わってください。こうした心を日常生活の中でも生かせたら、エゴと対立の渦巻く世の中がずいぶん良くなると思う。そして、他人の声だけでなく、自分の声も好きになることが大切だと言うことも憶えたい。』
私はこれまで、アレルギーの患者さんだけに限らず、さまざまな患者さんに出会い、その病状に対して、その時点で自分の集約できる限りの知識を集め、最良と考えた治療をしてきたつもりでした。
そしてアトピーというわけの分からん病気に立ち向かっている同志の先生方や、戦友ともいえる患者さんとその家族の方々に、教え、教えられ、今日に至りました。
1ヶ月前には「これでええ」と思っていた治療方法が、見直さなければならないことだってあるのです。
私の勧めている治療方法でも、「これで治る」といいたいけども、そんな簡単なもんやない!
昨日、言うたことでも、今日は違うことをいい、あしたには、どないなってるのかわからへんのがアトピーの治療の本質かもしれません。
今後よりいっそう、「歌うこころ」を持って、皆さんと一緒に「アトピー」に向かっていきたいと思います。